縁起

金沢万灯の特色

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 金沢では、古くは100年前から卯辰山中腹に鎮座する日蓮聖人の銅像に向けて行列を行っています。

 日蓮聖人の銅像は、先の戦争の英霊を慰霊するため、およそ3年をかけて大正七(1918)年に落成されました。 当時は、日本一の大きさを誇る聖人銅像だったと言われています。それから100年以上、聖人像は日本海に向かって立っています。

 聖人像の台座には「立正安国」の文字が刻まれています。この文字は、明治天皇の御姉君である村雲尼公日栄貌下がお書きになられました。また、左右の石碑にはそれぞれ、学習院院長を務めた大迫尚敏大将の筆による「我日本の柱とならん」の文字と、 東郷平八郎海軍元帥の筆による「法華を識るものは世法を得べきか」という文字が刻まれています。【リンク→日蓮聖人銅像

 およそ50年前まで行われてきた万灯行列ですが、その後の時世の流れもあり、いつしか行列自体が滞っていました。 しかし、2017年に建立100周年という節目を迎え、2016年以降、再び金沢万灯行列を復活させました。

万灯行列とは?

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 万灯とは、多くの灯明をともして仏や菩薩を供養し、すべての人の罪障を懺悔(さんげ)し、滅罪を祈願する法会のこと。日本の初例は651年宮廷で開催されたといわれる。(世界大百科事典 第2版より)

 ”万灯行列”は、日々の生活における自己の反省、他者への感謝を万の灯火に込めて練り歩く行列です。
 特に東京・池上では、日蓮聖人御命日の御逮夜である10月12日に、街を挙げての万灯行列が行われており、毎年全国から約30万人の参詣者が訪れます。【リンク→池上本門寺HP

 行列では、万灯を引きながら纏(まとい)や笛、当たり鉦、そして団扇太鼓を鳴らしながら参詣のために練り歩きます。昔は簡単なものだったようですが、現在では、五重塔や三重塔を模した万灯や、独特の形にした万灯など、参加者団体により様々で、見ているだけでも飽きません。因みに万灯に飾られる紙花は、桜花を模しています。これは、日蓮聖人がお亡くなりになった10月13日、庭の桜が季節外れの花を咲かせたという伝説に由来しており、万灯に限らず仏壇等にも飾られています。